2024年8月30日
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日本機械工業連合会の会員講演会にて、弊社シニアフェロー 菅原淳一がモデレータを務めました
2024年8月20日(火)に開催された一般社団法人日本機械工業連合会の会員講演会「最近の通商政策の俯瞰と機械産業の課題」(講演:中富道隆副会長兼専務理事)にて、弊社シニアフェロー 菅原淳一がモデレータを務めました。
中富氏から、①米中対立の恒常化により、日本の通商政策ではWTOとFTAに加え、安全保障が第3の柱の位置を占めるようになったこと、②WTOにおける安全保障例外の濫用に対応するには、「例外」を使う必要がないよう「平時のルール」を整備することが重要であること、③自由貿易と安全保障のバランスが重要であり、日本産業界にはWTO、FTA/RTA、規制調和・国際標準等を活用した多柱的アプローチで政府と連携していくことが望ましいこと、などのお話がありました。
これに菅原より、①日本にとって、経済安全保障の確保のためにも、ルールに基づく自由貿易体制が維持されていることが死活的に重要であること、②自由貿易と安全保障のバランスのためには、企業の事業活動を過度に委縮させることにつながるような規制は避けるべきこと、③「平時のルール」を整備する上で多柱的アプローチは有効であること、などをコメントしました。